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Wh疑問文の作り方が面倒くさい

作成年月日
2016年06月18日 01:30

※この記事には、ある事情(参照:「間違った英語の話をしよう」)のもと、高い確率で間違った知識が含まれています。

wh疑問詞(Who,Whose,What,etc.)を使った疑問文を作る時、文頭の主語をwh疑問詞に置き換える時には倒置が起こらず、それ以外の場所で置き換えられた時には倒置が起きる、という理屈を整理するのに時間がかかった。例えば次のようなこなれていない文で無理矢理全通りの疑問文を作るとする。

The smallest cat broke the cage in Tom's room last night.

それぞれの語(句)にはそれに対応するwh疑問詞が潜在している。

case.1 不明である部分が平叙文の文頭にある

case.2 不明である部分が平叙文の文頭以外の場所にある

Which cat broke the cage in Tom's room last night?(昨夜トムの部屋で【どの】猫が檻を壊しましたか)
-The smallest one did.
What broke the cage in Tom's room last night? (昨夜トムの部屋で【何が】檻を壊しましたか)
- The smallest cat did.
What did the smallest cat break in Tom's room last night?(昨夜トムの部屋で、一番小さな猫が【何を】壊しましたか)
- It was the cage.
Where did the smallest cat break the cage last night?(昨夜、一番小さな猫が檻を壊したのは【どこで】ですか)
-In Tom's room.
In whose room did the smallest cat break the cage last night?(昨夜、一番小さな猫が檻を壊したのは【誰の】部屋でですか)
-It was Tom's.
When did the smallest cat break the cage in Tom's room?(トムの部屋で一番小さな猫が檻を壊したのは【いつ】ですか)
-It happened last night.
Why did the smallest cat break the cage in Tom's room last night?(【何故】一番小さな猫は昨夜トムの部屋で檻を壊しましたか)
-Who knows?

疲れた。しかし英米人が何かを訊く時に一度頭の中で平叙文を作ってそれを2パターンの手順で入れ替えて質問しているとは思えないのだがどうやってこれをリアルタイムでやっているのだろうと不思議に思う。日本語でも同じことをしている訳だが、日本語には「どこであれ平叙文と同じ場所でwh疑問詞に置き換えて文末だけ疑問形にすれば通じる」という技があるのだ。

まぁ、これはこれで向こうの人たちからしたら「”てにをは”をいちいち入れ替えるのが面倒くさい」となるのだろうけど。