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撲殺天使ドクロちゃん

作成年月日
2006年01月11日 21:48

年末の1,2話再放送で食らってしまったので続きをレンタルして視聴。(公式サイト)これを作った人達はどうかしてる。

最近この手の悪食が続くのはどうなんだという感じだが、大変笑わして貰った。下品、残酷、お色気シーンがふんだんに使われていてまともな時間に放映されようものなら途端に苦情の電話や投稿が寄せられそうな作品だ。3歳児に請われるまま一日中繰り返し再生している我が家は豪胆と言っていいだろう。

別にそういうベクトルの物を好んで観たい訳では無いんだが、良く出来た物がこの手の作品の中に紛れている事が多くなった気がする。作る側のスキルが一定の値を超えるともう普通の話に満足しなくなるのか(この監督はこんなのばっかり作っているが……)それとも入り口の志の低さが中身の出来の良さをより一層引き立てているのかは分からないが、見てくれの粗悪さに対してこの中で展開されている笑いのプロットはとても高度である。

天使の輪を返す所や映画館のシーンなど大したシチュエーションコメディに仕上がっていて、桂歌丸を擁し、落語芸術協会の協力を得てもなお滑りっぱなしだった「落語天女おゆい」とはえらい違いである。

30分換算でたった4話、実時間で一時間半で終わってしまうのが惜しまれるが、新年を飾るに相応しい作品だった。