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フラッシュ・ディスク・ランチ

作成年月日
2005年12月18日 04:46

最近は殆ど買わないのだけれど、一人暮らしをしていた頃は一番購入頻度が高いアイテムだったので我が家には結構な数のCDがある。

その頃はアルバイト先のレンタルビデオ店から貰ってきた専用のCD陳列棚に纏めて収納していたので問題無かったのだが、今は机の上の棚に140枚くらい、ベッドの下に200枚くらい、物置部屋に100枚くらいと、収納場所が分散してしまって非常に使い勝手が悪い。

「ポケット一つの原則」とは俺の座右の銘だが、物やファイルを検索する時に一番困るのは「ここには無いけど他の所にあるのかも知れない」という状況だ。正しい収納とは「ここに無ければ他のどこにも無い」という状況を生み出す物でなければならない。

作業しながら手が届くので机の上の棚に並べたCDばかり聞き続けた結果、流石に少し飽きてきた。時々ベッドの下のCDと入れ替える事を前提にした収納方法だったのだが、結局面倒でもう何年も入れ替えていない。

普段聴かないけどふと無性に聴きたくなった時にパッと手を伸ばせるようにしたいなぁ、と思って色々調べた結果、なかなか有望そうな物を見つけた。フラッシュ・ディスク・ランチというCD収納用のスリーブである。

プラスチックのケースをばらしてバックインレイを取り出し、ライナーノートと不織布に入れたCDを重ねてビニール袋に放り込む訳だが、その結果厚さはおよそ3分の1になるそうな。140枚入る棚なら420枚入る計算だ。

特別な仕様のCDや豪華ボックスセット等はそのまま収納するしか無いが、それでも結構な数のCDを目の前に置ける様になる筈である。

しかし迷わず購入とはいかない理由があって一つは聞く時の手間の問題。目当てのCD袋を引っ張り出した後カバーを開いて中から不織布を取り出して、さらにその中からCDをつまみ出さなくてはならない。しかも聴いてる間、空の不織布はどこに置いておけばいいんだという悩みもある。目の前に全部のCDが並んでも、取り出すのが面倒で聴くのが億劫になっては本末転倒である。

そしてもう一つはお値段の問題。このフラッシュ・ディスク・ランチ400枚分の値段で、700枚収納出来る棚が買えてしまうのだな。勿論その棚を目の前に置く事は出来ないし、占有するスペースも大きいのだがCDも今後僅かずつとは言え確実に増えていく訳だし、ここは先に棚を買って棚がいっぱいになったらビニール袋に移し替えるべきなんだろうか。しかし、CD取るのに移動するのも面倒くさいし……う〜ん……。