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パソコンが壊れた(第3段)

作成年月日
2006年05月18日 22:30

今日注文していた組み立てキットというかパーツが届いた。中身は

以上の5点である。microATXケースでは5インチベイの数が足りないので、ケースはコレまで使っていたミドルタワーを引き続き使う事にしてとりあえず電源の換装。と思ったらミドルケースの方の電源を支える出っ張りの部分がやけに長く、電源の底面12センチファンと干渉して入らない。しょうがないので、使わなくなっていた98マシンのケースを開けてそっちに装着。

次にマザーボードにCPUを装着し、追加注文した静穏CPUファンを取り付ける。CPUの方は純正品なので当たり前の話だがIntel製CPUファンも付いてきていた。余ってしまうが気にしない。マニュアルに一通り目を通し、いざケースに入れようとしたら、この98マシンのケースはI/Oパネルの取り付け口の4隅が丸まっているタイプで、マザーボードのI/Oパネルが取り付けられない。

しょうがないので、やっぱり元のミドルケースを使う事にして電源ファンと干渉する部分はラジオペンチで強引にひん曲げる事にする。力任せの工作を終え、電源を再換装、マザーボードを取り付けパワースイッチやリセットスイッチ、その他コネクタを取り付け、メモリを差し、最小構成にて起動してみる。

ついた。画面には燦然とBIOS設定画面が表示されている。

ところが何度か起動している内にまたつかなくなってきた。つくこともあれば、延々起動しない事もある。おかしい。現在の構成で前のパーツを流用している部分はメモリだけである。CPUもCPUファンも電源もマザーボードも新品なのだ。念のためコンセントも新しいのに変えてみたが、状況は変わらない。

もし故障のそもそもの原因がメモリだったらまずい。女房のパソコンに挿して無事に起動したので除外していたからこそ、新しくメモリを購入せず、しかも400/333までしか対応しないマザーボードを買ったのだ。(女房のパソコンに入っているメモリは266なので、それを拝借してチェックする事は出来ない)

とりあえずメモリの事は一旦脇に置き、内部パーツを女房に渡す予定のmicroATXケースに丸ごと移動させる。本来の組み合わせで動作するかどうかの検証をまず行うわけである。

紆余曲折あったが結果的に安定して立ち上がるようになった。同じパーツの組み合わせでもケースを変えると立ち上がるのである。おかしい、何が問題なのだ。考えてふと思い当たるのは「リセットスイッチ」である。この新しいmicroATXケースにはどういう訳か「リセットスイッチ」がない。そういう仕様なのだ。旧ケースと新ケースで違うのはそこだけである。

リセットスイッチが無いのはケースだけで、マザーボードにはちゃんとリセットスイッチの端子を挿す場所があった為、旧ケースで組んだ時にはそこにリセットスイッチの端子を接続していた。新ケースにはリセットスイッチが無いので、電源スイッチだけを接続している。

リセット……リセット……リセット?

新ケースに組んだままの状態で、電源端子とリセット端子を引っこ抜き、旧ケースの端子を引っ張ってきてマザーボードに接続する。旧ケースのスイッチを入れると新ケースのマシンが立ち上がるという状態である。

恐る恐るスイッチを入れる……。

起動しない!

一旦電源を落として、「リセットスイッチ」の端子「だけ」を抜いて、再度起動……。

起動した!

もう確定であろう。イカレテいたのはマザーボードでもCPUでもなく「リセットスイッチ」だったのである。どうやらリセットボタンの接触がいかれて「断続的に」リセット信号が送られていたようなのだ。高速でリセットされ続ければそれは勿論BIOS画面にすら辿りつける筈も無い。

一応検証の為、箱にしまった旧マシンのマザーボードとCPUを引っ張り出してきて(CPUを取り外していたので今日2度目の取り付けである。日に二度もCPUにグリスを塗る事は、この先きっと無いであろう)元のパソコンを組み上げてみる。

電源から何から全て元の通り、10日前にいきなり何も映らなくなった時と全く変わらないパソコンである。再び恐る恐るスイッチオン……。

映ってるー、XPも立ち上がるー。なんてこったー。

何という事であろう。10日も仕事を中断させられ、パーツ選びに悪戦苦闘の日々を強いられ、しかも夜間にパソコンが使えないとなると本当に寝るしかない為に、夜寝て朝起きる昼型の生活リズムにならざるを得なかったのだがそれら諸々の原因は、こんな小さな小さなスイッチだったのである。まるっきり結果論だが、この小さな端子をマザーボードから引っこ抜くだけで(リセットスイッチは使えなくなるものの)今まで通りの生活を送る事は可能だったのだ!

原因がほぼ特定できたので、マザーボードと電源を再度換装し、改めてハードディスクに繋いでスイッチオーン。今度はWindowsがタチアガラネー。

これはまぁ、別の原因。ハードの問題というよりはソフト的な問題。もっと言えばMicrosoftとの戦いだと思われるので、この項では触れない。また後日経過を書く事になるだろう。コレ以上仕事が止まるのはまずいので、せめて電源だけ新しいのを付け、他は元の構成に戻して、こうして日記を書いているのである。

途中経過を色々省略したが、実はその間様々な試行錯誤が行われていて、その都度パソコンを組んだりバラしたりしているのだ。述べ台数で考えれば今日半日で20台くらいパソコンを組んだような気分である。それだけ苦労して結局リセット端子を抜いただけ、新しいマザーボードとCPUはお預けという非常に切ない結果となった。大山鳴動して鼠一匹と言うが、まさに今そんな感じである。

ケースなんてパーツを入れる箱ぐらいにしか考えていなかったが、とんでもない伏兵が居たものだ。

追記

結局また色々檜木さんに迷惑をかけてしまった。許すがいい。