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4月アニメ考査(第3段)

作成年月日
2006年04月09日 15:18

切る気満々

判断保留

有望株


『Soul Link』
ギャルゲー原作アニメらしいが登場人物があまりにも典型的ギャルゲー設定で引いた。作画も脚本も低調。しかしこれだけ新味のない設定にも関わらずアニメ化されたという事はこの先のストーリー展開が余程面白いという可能性もあるので、もう少し付き合わなくてはならないかも知れない。
『ひまわりっ!』
突飛なストーリーに割と頑張っている作画や美術でちょっと人目を引くのだがいかんせんヒロインを始め声優陣が下手すぎる。この間の『きらりん☆レボリューション』のヒロイン(モーニング娘。の一人らしいが)も凄まじかったがこのヒロイン役の松本華奈というのも酷過ぎる。クレジットに「音響監督」という役職が見当たらないのだが、演技指導をする人間を置かずに、ただスタジオに声優を突っ込んで喋らせたのだろうか。
『女子高生 GIRL'S-HIGH』
原作のバカな感じが良く再現されているとは思うのだが、パンツの描写などはアニメになった事で生々しさが倍増してしまい、エッチというよりは汚物感の方が勝るように感じられる。漫画の方はすっきりした線なので余り気にならないのだが、顔の上に股間を押し付けられる様なカットがアニメで出ると「臭そう」という気分しか湧かない。
『西の善き魔女』
気合の入った画面にSFっぽい伏線で興味をそそられるが「お城」や「舞踏会」といった世界観が感情移入をこまめに阻んでしまう。その非日常感も含めて仕掛けの一部であればかなり期待できそう。
『ひぐらしのなく頃に』
最近仕事し過ぎの中原麻衣が『陰からマモル』に続いて天然ヒロインで登場。ふわふわした日常から一気に陰惨なバックグラウンドに引き込む演出が良い。ヒロインのいかにもギャルゲーな喋り方にうんざりするが、それが自分達の暗部から主人公の目を逸らす為に行われている「演技」だとすると斬新である。大ヒットした同人ゲームが原作だが結構なボリュームだそうなのでアニメでちゃんと終わるのかどうか心配でもある。
『ウィッチブレイド』
GONZOなのに面白い。本邦初(?)子連れヒロインの性格設定を始めどの登場人物もキャラ立ちしつつ無理の無いパーソナリティで、カット割りも良く考えてある。母子の日常がちゃんと面白く描けているので、その後のドラマが上滑りせずにしっかり観られる。アメコミ調の変身ヒロインがちゃんとリアリティのある世界観にフィットする設定を持ちえていればかなり期待出来るのではないだろうか。